生きずらさの要因は何か~日本型雇用システムと労働から探るNo.8
コモン・ローとシビル・ローの違いが社会に与える影響
「旅客自動車運送事業」の許可がなく無償でサービスを提供した交通手段のシェア「みんなのUber」は、
実費としてガソリン代など最小限に留められるものではないため違法とされた。
法律からはみ出せばそれは違法となるのがシビル・ロー。
では「みんなのUber」がもてはやされているコモン・ローが多い欧米ではどうか?
コモン・ローでは法律に定められていないことは直ちに違法とはされない。
従って直ちに逮捕されるものではないため、とにかくやって普及させ、
生活に浸透させてしまえば公権力でもって阻止することもできない状態を先につくりだせる。
こうしてデファクトスタンダートとして集団意識に浸透させた。
若年層への就職ポジティブアクションの制度化
キャリアデザインが義務教育に入り込み、いよいよ教育制度変革に拍車がかかった。
アクティブラーニングと問題解決思考重視になるが、この実践は学校の中だけで閉じられるのであれば、テスト不足といえる。
次世代を育成のは「共圏」を如何にテストの場として作り上げられるか、にかかっている。
言い換えると、制度設計に対してどこまで研究費用とテストフィールドをもたせるかということになる。
ジョブ型雇用システムといわれている欧米型の雇用システム最大の問題となっている若年層の離職無職率を
改善させるためには経験が必要であるとともに、制度的な支援としてポジティブ・アクションも必要だ。
しかし、女性の積極採用を掲げながらも、議会に1/4は女性議員の議席とする
クォータ制の導入もなされていない日本において若年層を積極採用させるポジティブ・アクションの導入が
できるかどうか微妙なことは確かだ。
閉鎖ブックではなく多様性を取り入れるための制度設計、
すなわち「意識の変容」をさせるためにもWebだけではなくリアルな「共圏」を強化させる必要がある。
欧米のエグゼクティブはボランティア必須
成功している人材開発を組織開発へ転換させた一つの事例が
欧米のエグザクティブにボランティア活動が必須評価項目となっています。
地縁ボランティア組織としてのPTA、町内会よりも教会の繋がりが強く、
NPOの主体が教会であることも多い。
この中でイデオロギーの差がある組織を超えた繋がりを作れるかどうか、
自分の肩書を使わずにまさにその人そのものの力量が試されるのがこのボランティア活動だ。
エグゼクティブともなると、歩く広告塔として存在し、無料の広告効果を発揮した。
これはどの戦略的メディアよりも強いメッセージがあるものとなった。
なぜなら、共に活動することから、
共感だけではなく、
理解が生まれ、
そして、そこから口コミでその人となりが広まっていく。
さらにSNSでも拡散される。
そこから、自分の顧客であったり、
潜在顧客となる人たちとの接点を作れる場でもある。
調査をせずとも雑談から顧客あるいは潜在顧客からの肉声を拾えるのだ。
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