【おとなための音楽】バロック・バイオリンのすすめ~No.4
情動と呼吸~ハーモニーの源流
情動は呼吸に影響を与えますから、呼吸も状況で異なります。
そうすると、持っている楽器への振動、呼吸をするたびに身体からの伝わり方も変わります。
誰もが同じフォームで同じ弦の持ち方で果たして美しい音がだせるでしょうか?
それぞれあったフォームと弦の弾き方をアレンジして、
その人に最適な状態を作り出せば、
その人が本来持っている『美しい音』とハーモニーが出せるのです。
小さな合奏では指揮者はいません。
演奏する人同士の表情、
特に瞳からのメッセージ、
身体から発せられるリズム、
呼吸でお互い調子を合わせ演奏します。
合奏は音で人をつなげ、
それぞれの美しい音色を絡めて紡ぎだします。
まるで言葉を交わさない、会話のようですよね。
和音は感情を揺さぶる。
例えば、変ロ短調(へんロたんちょう)はヴァイオリンでは音階に開放弦の音が極端に少ない。
そのため、響きが暗く曇りがちになるため、あまり演奏に向いているわけではない。
シャルパンティエはこの調を「陰鬱で恐ろしい」とコメントしている。
18世紀まではこの調で書かれた作品はほぼない。
19世紀以降、ピアノの登場で、変ロ短調(へんロたんちょう)の主調として多く作曲された。
ロマン派的な調の一つ。
代表的な曲:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Funeral_March_Chopin_Op_72_2.ogg
最近では嵐「Calling」と「Breathless」が変ロ短調(へんロたんちょう)の構成になっている。
メンバーの相葉雅紀主演のフジテレビ系ドラマ『ラストホープ』の主題歌
「Breathless」はメンバーの二宮和也主演の東宝配給映画『プラチナデータ』の主題歌。
ハーメルンのヴァイオリン弾きを超える?バロック音楽
バロック音楽が心にも身体にもよいことがご理解いただけたでしょうか。
詩や小説は言葉で人の心を癒します。
教会で唄われている聖歌は、人々の心に歓喜と平安を生み出します。
バロック時代の音楽の巨匠たちは、
音楽でも同じような効果を出せるはずだ、
と考えて音楽を進化させました。
ハーメルンのヴァオリン弾きはバロック音楽の巨匠たちの情熱を
現代に蘇らせたといえます。
音楽に癒しを求めるのであれば、
聴くだけではなく、
音とつながり、人とつながる演奏するのがよいのではないでしょうか。
ヴァイオリンを演奏したいあなたは
最適な演奏方法を一緒に創ってくれる
バロック・ヴァイオリニストを先生にしてください。
また、ヴァイオリン以外の楽器を弾きたい方にも、
歌うもよし、演奏するもよし、バロック音楽の純粋さに親しみ、
音楽の深さを体験してください。
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