Realistic Fantasie

【おとなための音楽】バロック・バイオリンのすすめ~No.2

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音楽の神髄~バロックの巨匠たちの想い

皆さまおなじみのモーツワルト、ベートーベンの少し前の時代に

バロック音楽は人の情動を揺さぶることを目的に進化しました

チャレンジングな作曲家たち、モンテベルディ、ヘンデル、ハイドンといった巨匠が登場しました。

そして、があれこれ試しました。

モンテベルディは古典派の前と後の最高傑作を残した、大天才と言われている人ですが、

日本では残念ながらあまり知られていません。

現代音楽の4つの原型がこの時代に生まれたといってもいいでしょう。

ひとつめは劇音楽(オペラ)の原型が確立されたことです

ふたつめは、チューニングが難しかった弦楽器に革命が興りました。

ヴァイオリン、チェロなど弦楽器が発明されました

そして、音楽によって沸き起こる感情が異なりますよね。

そのからくりが、3つめの『調性』といわれる旋律です

大みそか恒例の『ハレルヤ』合唱

歌っている人もそして聴いている人も歓喜に達します。

これは天上の力・神の栄光を表す調といわれる

ニ長調という旋律でつくられているからです。

https://www.youtube.com/watch?v=du_55EZFL0Q

また、あのバッハ「トッカータとフーガ」やベートーヴェン「第九交響曲」

ニ短調を用いています

https://www.youtube.com/watch?v=EN19kr5SYoY

https://www.youtube.com/watch?v=ChygZLpJDNE

ニ短調は不安、悲歓、荘厳、崇高さを表現します

二つとも出だし不安を感じるのですが、

最後には崇高さに達するという

なんだかとても巨大な力に圧倒される曲ですよね。

バロック時代の作曲家たちは試行錯誤の上、

人々の心を揺り動かすためにこうした調性を研究し確立させました。

強い音と優しい音のコントラストから織りなす調性。

この調性を音楽のキャラクターとして使い、

その音楽の目的によって使い分け、

人の情動を揺さぶり、

時には癒やしました。

最後は、ジャズのセッションのような現代音楽の原型ともいえる演奏様式もできました。

低音のメロディーだけが楽譜に書かれ、

ハーモニーは和音を即興で演奏するという

通奏低音様式が確立しました。

バロックの作曲家たちは綿密に調性プランを立てました。

様々な人たちが関われるような演奏方式ができました。

パトロンである教会や国家元首の望みを果たすために、

ハーモニーは演奏者の力量でその都度調整され、

バロック音楽は音の一つ一つに生命を吹き込み、

人々へ救済と歓喜を音楽で導きました


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