Realistic Fantasie

質的メディア分析~実践編05

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T: じゃあ、先生、本音を引き出せる鑑定のほどを

K子: 六星占術で占いの部分は木星人ですから

大きな恋をしたのが、三人の男性とありますよ。

N.A.: はい すごいどうして分かるんだろう

K子: K子よ あなた!

K子: いい縁のチャンスは仕事でもいっぱいあった、

男でもいっぱいあった。どっちかにしなさい

そうすればあなたの幸せの道人生は見えてきます

大事に生きなさい。もっと自分を信じて一生懸命やりなさい

一生懸命生きなさい。

素直になんな、そしたらほんとに素敵なすてきなAさんになると思うよ

出来るよ。

 

分析事例

* 細木数子よ あなた!

1 脅しをかけて暗示に引き込む

 

*どっちかにしなさい

1 二者択一の選択を促す。性別役割分担の押し付け。(一般化 歪曲)

<何故女は仕事と家庭が両立しないのか。社会のサポートがない男性の理解がない>という視点を持たないというより「確信犯」である。女性たちへの洗脳が読み取れる。

 

* あなたの幸せの道、人生の道

1 細木数子の思う道でしょう!(N.A.のではない!女性たちのでもない!)

 

* 大事に 一生懸命

1 何を基準に?(省略)

 

* 素直になんな

1 男性優位社会での従順?(アンチジェンダー礼賛)

2 台詞のトーンを変え、納得させる手法を使って暗示の世界へ導く・・・・・。

 

* ほんとに素敵なすてきなAさん・・・

1 男にとって「素敵な」であり、人間として自立した素敵なAさんではない。

 

洗脳の特徴

K子は見事なまでに洗脳の特徴を使いこなしている。

重要な点は何度も繰り返し、その主張を聴衆者の「意識」へ擦り込む。

何度も同じ事を何度も繰り返して話すと、その主張への理解を深めるやすくなる。

そして、理解したような気にさせてしまうのだ。
そして、さらに悪いのは、繰り返し主張を聞く事で聴いている人の潜在意識に入り込み、

そして、その主張があたかも本人の主張のように受け止めてしまうことだ。

 

小学生でもわかる言葉で単純な話をする

人は自分が理解できるものにしか「共感」することはできない。

広く大衆の支持を得るためには、簡易な言葉で、

小学生にもわかるような言葉を用いて話す。

 

勢いをつけて煽りたてる

簡単な言葉で何度も繰り返される、ゲストへの誹謗中傷。

聴衆の理解度が深まったところで、同じことを繰り返す。

さらに強調して繰り返す。

徐々に声を大きくし、表情を荒げ、煽る。

こうして、ゲストは完全に脱力させられるのだ。

 

自己喪失状態になった人、疲れた人に語る

洗脳やマインドコントロールの基本。
脳や身体が大きな疲労感を感じている時、
人の脳は深い思考を行う事ができない。

番組報道の時間帯は週の半ばと後半を狙い、

2時間スペシャルを組んでいる。
疲れている人々にさらに疲れる話をし、

そして、思考能力を停止させ、公共電波を用いて洗脳したのだ。

 

傍聴者を集めるためのマスコミ利用

テレビに報道されるということは、

何もない状態ですでに聴いている人たちがいる。

そして、そのなかファンができてします。

あたかも、K子は「スター」のような存在として君臨したのだ。

 

どうすれば洗脳を解けるのか

もう一度、エンパワーメントする思考を見てみよう。

ま、こんな考え方もできるのか、とある意味関心をもって、しっかりとその言動の意図することを分析しましょう。

その根拠はどこにあるのか。

その根拠となるものに何らかの証拠があるのか。

あるなら、その証拠は証拠として扱えるのものなのか。

他に似たような考え方はないのか。

 

というように考えていくと、実はK子が独自に考案したいう占いは過去の占いを混ぜ込んだものであり、

オリジナルではないということがわかる。

 

そして、再度考えてみたい。

生まれた時間時刻場所で運命が決まるのでしょうか?

その人となりは後天的なものが圧倒的に多く、先天的なものは数少ないです。

ということは、環境に左右されるということです。

 

このような運命論を説く環境にいるということは、逆に言えば、

膠着した社会状態という裏返しでもあります。

なぜなら、運命は決まっており、変えられない、したがって社会も変わらないということになる。

 

これは時の既得権益者にとって極めて都合のよいマスコミを通じた思想統制といってもいいだろう。

 

もっと、シニカルにもっとクリティカルにメディアを分析し、

日本のメディアを質を向上させていく、もっといえば、育てていく必要があるのではないだろうか。

 


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