Realistic Fantasie

【危機管理の基本】海外赴任前のあなたへ

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とりあえず、想像してみてください。

 

海外に赴任して1週間。
やっとの道に迷いました。おそらくこの道をまっすぐ行けば目的地に着くはず。
時計の時間を見ると、なんと時計が止まってしまっている。
だけど、自信がない。
目の前に何人か人がいます。

 

あなたはどうしますか?

 

1.まず、影の位置で方角と時間を確認し、地図を読む
2.道を訊ねる
3.もと来た道を帰る

 

ではそれぞれを検証していきましょう。

 

1.影の位置で方角と時間を確認する

影の位置で時刻や方角を確認することができます。
太陽が北半球では南に、南半球では北に昇るという違いを認識しておく必要があります。
そのため、北半球では影は北側にでき、南半球では南側にできます。
南半球では、太陽は、東からのぼり北を通って西にしずみます。
左回りに動きます。なので影も左回りです。

北半球では時計の文字盤を水平にして短針を太陽に向け、12時の方向と短針の間の真中の方向が「南」になります。
南半球では12時の方向を太陽に向け、12時の方向とと短針のちょうど中間あたりが、ほぼ「北」の方角になります。

太陽の高度が高い場合は、棒を垂直に立て、その影を見ながら太陽の位置を確かめましょう。

 

2.道を訊ねる

海外で道を訊ねた場合、間違ったことを教えられることも多々あります。
そのうえ対価まで要求されることさえあります。

 

3.もと来た道を帰る

もと来た道を戻るのは実は何のトラブルも起きません。
しかし、せっかく来たのに目的地に行けないって残念ですよね。

しかし、もと来た道さえ分からない場合はどうしますか?

道に迷っても人や自動車でさえ見かけることがほとんどない地域も多々あります。
太陽が沈めば、自動車以外で外出ができない地域もあります。

24時間営業のコンビニがそこここにあるわけではありません。
トイレ、水、トイレットぺーパーがどこにいってもある、というサービスはまずないと考えてください。

このように、海外に赴任すると、あなたが今まで常識と思っていたことが非常識に変わります。

 

常識が非常識になる瞬間~対処方法

海外では日本にいるよりも注意深く日照時間や自分が今どこにいるのかを把握しておく必要があります。

最悪の場合、戻るだけの時間も確保が難しく目的地までおそらく近いという場合はどうしますか?

とはいえ、「何人か人がいる」ということは、中にはきちんと教えてくれる人がいるかもしれません。

どうやってあなたはこのなかで誰を選びますか?

1.遠巻きでこちらを見ている複数の人たち
2.比較的近くでこちらをにらみつけるように見ている人
3.子供と散歩している通りすがりの女性

 

人間が先天的に持ってる恐怖

アメリカ心理学の大家ジョセフ・マーフィーによると人間が先天的に持ってる恐怖は2つのみとされ、
・高い所から落ちる恐怖
・大きな音に対する恐怖
ということです。

この定義に沿えば、常識と思っていることもすべて後天的に社会的なルールとして身に着けたものです。
以心伝心は一定のルールが共有されている文化圏でのみ通用するものだと考えてください。
とはいえ、例外もあります。
感情、中でも、痛い、喜しい、悲しい、楽しい、怖いは表情に表れます。

 

1.遠巻きでこちらを見ている複数の人たち

 

1.遠巻きでこちらを見ている複数の人たちは近寄らなければかれらな何もしてくることはありません。
近寄った場合、よくしてくれるか、何らかの危害を加えられるか、どちらかです。
彼らの表情、何をしているのか、その場の「雰囲気」をよく観察して判断しましょう。

 

2.比較的近くでこちらをにらみつけるように見ている人

これはお金を請求される場合があります。
にらみつけるような厳しい表情をしている場合、コミュニケーションこちらからとるのはやめ、極力目を合わさないようにしましょう。間違っても道を訊ね、不要ないさかいを起こすのはやめましょう。

 

3.子供と散歩している通りすがりの女性

 

では、この中でもっとも安全な人は誰でしょうか。

それは、あなたの隣を通り過ぎた人、3.子供と散歩している通りすがりの女性です。
危害を加えることもなく、そして、散歩ですから周辺には詳しい。

 

自分の意見をしっかりと伝える

とはいえ、けがや病気になった場合、どうしても症状を伝えなければなりません。
どこが痛いのか、
じくじく、ちくちく、しくしくなどどう痛むのか、
それはいつからか、
連続的なのか、断続的なのか、何かをしたときに起こるのか
・・・などなど

積極的な発言により、自分の存在を示し、自分の考えを聞いてもらうための環境を作っていかない限り、病気は治療されることはありません。
そして自分をしっかりと伝えるという「大変な作業」が四六時中続いているのが海外での生活だと考えてください。

海外では自分の要求は自分で伝えない限り気に掛けてもらえません。
そのために、自分の考えを持ち、聴いてもらえるように話すことが必要となります。

 

自分の考え気持ちを聴いてもらうには?

 

相手に聴いてもらおうと思ったら、相手にわかってもらうように話す必要があります。
聴いてもらおうと思ったら、こちらに興味を持ってもらわないといけない。

笑顔、挨拶、相手との信頼関係構築、という表面的なものではどうにもなりません。

どうして痛い、喜しい、悲しい、楽しいかはその理由を説明する必要があります。
痛い、喜しい、悲しい、楽しいに理由なんかない、では誰も賛同しません。

自分の考えを状況や他者との関係依存的にならずに伝える能力が必要になります。
自分のつらさをつたえることで、周囲からサポートを受けます。

サバイバル力の意味~いかなる状況でも楽しみを創り出す

逆に、理解が得られれば、協力してくれる人がたくさん集まる社会とも言えます。
協力者を多く持つことは自分のやりたいことが実現できる環境でもあるのです。

そして、自分が生活するうえで必要な意見をいえる環境をつくる能力があれば、

いかなる状況でも楽しみを創り出すことができます。

これがいわゆるサバイバル力、生き抜く力ではないでしょうか。

過去、難しい問題、世界の紛争解決の裏側には対話の力がありました。
「聴く」ということは問題の原因を把握し、その解決策を検討するという分析的アプローチをとります。
この解決策を考えられるような人々の善なる想いを引き出し共通の価値観と目的を作り出す。
頭でわかっていてもなかなか難しい。だからこそ、物語として「自分を語る」ということに注目されているといえるのではないでしょうか。

これが英語という言語のもつ「特性」です。
英語を学ぶことは自分の意見をしっかりと伝える能力をつけることだという認識を持って海外に赴任してください。

 


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